ノンフィクションにご注意を
ビロ~ンと右ホッペをお餅みたいに伸ばされて、マヌケな声が口から漏れた。


2人でノートを教室まで運んだ日から、1週間後。7月に入り太陽はますます活発に活動している今日この頃。


私はいつも通りお母さんと巌さんと許斐君と晩ご飯を食べ、お風呂の順番が回って来るまで部屋でマンガを読んでいた。


…んだけど…ご飯の後最初にお風呂入ったの、巌さんだったよね?


「許斐君、なんで許斐君が私の部屋に来たの?許斐家ではお風呂の順番は上がった人が次の人に伝える決まりなのに」


ヒリヒリ痛む頬を擦りながら問うと、彼は右手をこっちに差し出す。
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