ノンフィクションにご注意を
それ所か写真すら見せてくれなくて、オレが芙美さんについて知ってる事と言ったら年齢や職業…あとバ……


いや、今はそれはどうでもいい。


「本気だ。芙美さんと話し合って、もうそろそろ礼於に会って貰おうと思ってな………嫌か?」


不安気にオレを見つめる親父の視線が、一瞬仏壇がある和室への引き戸に移った。


ただ単にオレと芙美さんを対面させたいだけにしては、緊張し過ぎ&気にし過ぎな気が……ああ、そっか……


とうとう“この時”が来たのだと悟り、静かに首を横に振る。


「分かった、会うよ。ずっと“覚悟”は出来てたから――――…さ」
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