ノンフィクションにご注意を
まるで1人困惑しているオレだけがおかしい様な空気が流れて、上手く言葉が出せない。


ああっ、クソ…ッ!冷静になれオレ!!


「とりあえず座りなさい、礼於」


「……っ」


親父に言われて一旦座り直すと、親父がオレの顔を覗き込んで来た。


「礼於、お前父さんが芙美さんに会って欲しいと頼んだ時、“覚悟は出来てた”とか言ってたじゃないか。私はてっきり父親がいつか再婚する事に対してだと捉えていたんだが……違ったのか?」


「いや、親父と芙美さんの交際が長くなるにつれて、いつかはそうなるんじゃないかとは思っていたけれど………」
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