地味女子。〜恋物語〜

そんなこんな、あーだーこーだ
思っている合間に、当日は、すぐに
やってきた。

2/14 バレンタインデー


私は、結局何も作れずに
友達中に、スーパーで買ってきた
やっすいチョコを配り歩いた。

そんな中、私の親友だったA子ちゃんは
可愛いラッピングのされたトリュフを配っていた。
そこにハートのタグが付いていて、裏には
〝ずっと仲仔。1番好きー!〟の文字。

(女の子だなー、可愛いな。)
なんて思いながら、そのチョコを受け取った。

放課後、いつも通り、A子ちゃんのところへ行き

「一緒に帰ろう!」と誘った。すると、

「ごめん、今日は用事あるんだ...」と一言。

私は、悟った。
(あ、クラスで人気があるBくんに〝本命〟渡すんだ。)と。

私は、満面の笑みで
「うん、わかった。また明日ね。」と告げた。
A子ちゃんも、なんだか、恥ずかしそうに
「うん、またね。」と言って、教室を出ていった。

私も、荷物を持って学校を後にした。


その日の夜、結果が気になりながらも
眠りについた。

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