僕は平日に死ぬ
隣の部屋に行った。
ワイワイガヤガヤ男共と女共の声が聞こえてくる。
中身など殆どない。
その場が、その空気が楽しいだけなのだ。
そう楽しい。
僕には分からない。
あのむさ苦しさ、生きづらさ、居づらさ、
どうやっても楽しいとは思わない。思えない。
1年前に使おうとしたロープがまだあった。
普段は薄汚い黄色と黒のロープが、今日は輝いてみえた。
ミシミシと首に食い込んでいく。
体の中からさっき5人で食べたものが出そうになる。
だが出ない。ロープがとめてくれている。
喉仏に引っかかっているロープ。
ありがとう。
君はいつも僕を元気にしてくれる。
ダラダラと汗が流れる。冬。
目が閉じれなくなってくる。
少し上を向いた目は白い四角い部屋の角を見ている。
黒い。暗い。
だんだん血の気が引いてゆき、気持ち良くなる。
涎をダラダラ流しながら、
ロープに揺られ眠りにつく。

月曜日の1時30分
< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop