辛口の木苺
19歳くらいのときに、授業の黒板が見えないことにようやく自覚して、初めて眼科に受診した。

予測どおり、眼鏡が必要だとの診断。
頭の中で「もしかして私は眼鏡をかけた方が可愛い人かな?」と馬鹿みたいと考えていた。

眼鏡をかけて鏡を見たら、ゾッとした。「ブス」だと気付いた。

自分の大きな鼻には黒ずみが水玉のようにちらほらあって、歯に黄色くなっているところも目立っていて、顎がトドみたいに引っ込んでいた。

その前は、まあ自分が地味だけど、普通かな?と思っていたが、こんなに醜い顔は、目が悪いせいで、初めて見た。
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