【短】後ろ姿
後ろ姿
「3番線に~電車が参ります~」




いつものようなアナウンス。



私はそのアナウンスを聞きながら、彼の後ろ姿を見つめる。




「はぁ…今日もかっこいい」




マフラーをした手で赤くなる頬を押さえ、今日もまた独り言。





毎朝駅で見かける彼。



彼はいつも同じ時間に同じ路線の同じ車両に乗っている。




私はそんな彼に恋をした。

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