☆続☆君色〜キミイロ〜

「あ,もしかして…彼氏?」


私は無言で頷く。
だって…この状況はヤバくない?橘さんは,優真が私をフッたことを知ってるから,優真のことを
良く思ってない。


「あ,こんにちわ。」


優真がペコリと頭を下げると


「…どうも…」
と,ど感じ悪く挨拶をする橘さん。


うわー…いつもの優しいほほ笑みはどこへやら。


この重たーい空気を察知した優真は


「じゃあ,俺はこれで。…またな,宮崎。」


「あ…うんっ!」


と歩きだした。



< 48 / 70 >

この作品をシェア

pagetop