親友以上彼女未満
哲平は腕を組みながら、うんうんと頷いている。

そこで私は、男の本心とやらを聞いてみたい。

「あのさ…正直、付き合ってもいないのに、Hしちゃう女の子って、男はどう思うの?」

「最悪。ビッチ。」

息が止まる。

もう少し、言い方ないですか?お兄さん。


「でもなぁ。お互い好きだったら、それをきっかけに付き合う事もあるからなぁ。一概にそうは言えない。」

「そうなんだ。」

私は目を閉じて、あの夜を思い出す。

お互い、好き同士。

少なくても、私には哲平を好きって言う気持ちはなかった。

あの、それは好きか嫌いかって言ったら、好きだよ?

あくまで、男の親友としてね。


だとしたら、私は最悪な女ですか。

誰にでも足を開く、尻軽女ですか。

言ってくれるじゃないですか、シレッと友達の顔して。


「って、何?里麻そう言う事あったの?」

「うーん。あったって言うか……」
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