スイート ジャッジメント 番外編
「お母さん達少し話があるから、あなた達はちょっと外してくれる? とわの部屋にいてもいいし、どこか外にいてもいいし」
そんなことを言われたら、湊と顔を見合わせてしまう。
……私の部屋、今綺麗だった? 朝、服とか出しっぱなしにしてたりなんてしない?
朝 家を出た時は湊の家に行くのに少し緊張気味だったから、記憶が曖昧だ。
「えーと……、部屋 来る? 片付いてるか、わかんないんだけど」
恐る恐る部屋を開けると、意外と片付いていて安心した。些か綺麗すぎる気もするから、もしかしたらお母さんがちょっと片付けたのかもしれない。
それにしたっておかしい。今日は湊の家に行ったはずだったのに。どうして湊が私の部屋にいるのか。変に、緊張する。
きっと湊も一緒だったんだろう。
部屋のドアが閉まるなり、湊に抱きしめられた。
「……何この状況。超緊張する」
「ね……」
だって、リビングで私のお母さんと湊のお母さんが話してるんだよ。わざわざ私達に席外してって言って。
ベッドにもたれて並んで座る。湊の部屋で2人だった時とは質の違う緊張感に、不安になって湊と肩を寄せあって手を繋いだ。