でこぼこ。

幼馴染


何時間泣いて、何時間寝ただろう。

起きた時には、もう日が暮れていた。

「…喉…乾いた…」
水を飲もうと思って、階段を降りていった。

ふと気づいた。

今、この家にはお母さんと私しかいない。…にもかかわらず、お母さんと誰かの話し声が聞こえる。
…お父さんかな?

「お母さーん、みz…」

と言いながら、ドアを開いた。

そこにいたのは…

「あ、おはよ★」

「…おはよ…?」

髪は真っ黒。スラリとした長身に、それに似合う長い脚。
顔も、けっこう…いや、かなりいい。バスケ部所属で、私と同じ中学2年生。
めちゃくちゃ頭もいいし、性格もパーフェクト。
簡単に言うと、マンガに出てきそうなくらい素晴らしい人物。

彼の名前は、藤原 翔馬(フジワラ ショウマ)。
…名前までかっこいい…男の子。

ちなみに、幼馴染だったりする。
特別な感情なんか抱いたことないけど。
< 10 / 50 >

この作品をシェア

pagetop