あの子を好きな君が好き

「あ〜もう...めんどくさい」

1人になった廊下でぽつり、と

ため息を吐いたとき

「「あっ」」

私が悪かった。完全に私のミス

ふわっと課題が宙に舞う

よくあるスローモーションに見える

そんな感じで。

でも現実は一瞬だった

バサっと大きな音を立てて課題が

床に散らばった

「ごめん!大丈夫?」

「すみません私こそよそ見してて...」

今こうなったのは確実に私の責任

ため息を吐いて下を向いたときに

前の角から曲がってきた彼に気づかなかった

そして...ドカーンと、やらかした


私たちは散らばった課題を

とりあえずばばっと集めて

初めてやっと顔を上げた



...これが噂の一目惚れかもしれない

「ごめんな」と

長めの前髪の隙間から見えた眉は

少し下がりめで 申し訳なさそうに彼は

私と目を合わせた


なんてカッコいいんだろうこの人

一言では表せないけど、綺麗な顔


俳優さんって言っても変じゃないレベルで

パーツパーツが完璧で、さらにその配置も均等

全てがうまくできていて


あ、だめだ私の語彙力じゃ追いつかない。

「ん、どうかした?」

少し、ほんの一瞬だけど固まって

彼をまじまじ見てしまったから

不思議そうに首を傾げていた


「あっすみません、なんでもないです!これ集めて頂いてありがとうございます!それじゃあ」

もうこのままだったらダメだ

咄嗟にそう思った私は

俯くようにお礼を言って、そして集めてもらった課題を胸にしっかりと抱えてその場を後にした




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