溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
恋人がいると線引きしてるわりに、私の中は静かに炎が燻っていた。

このズルイ男は危険なんだ。

おちてしまう。

そんな予感がヒタヒタと近づいてくる。

重い話をしたあととは思えない

雰囲気も気持ちもガラリと変えてしまった

今はこの挑発的な男とのゲームを楽しむ事しかない。

「では、クリスマスまで楽しむとしようか」

「ひれ伏させてみせるから」

「ふっ。それは面白い。ひれ伏してお前を見上げるのも悪くないな」


「本当、変態ですね」

「誉め言葉ととっておこう」

敵わない気がしてきた。

何を言っても言い負かされる。

まあ、いいわ。

それに私はちゃんと、慶太と向き合わなきゃ。

友人としての好きじゃなくて、男としての好きがあるかどうか

それを確かめなくては。




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