溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
熱が、体温が顔だけに集中してきて沸騰しそう。

見てられなくなって、思わず俯いた。

「下手くそ。バレバレなんだよ。」

グンと腰を引き寄せられて、無理矢理に上を向けされられた。

「ちょっ、ちょっと、離して。こんなとこで。」


「こんなとこ?」

「ひっ、人通りが多い」

キョロキョロと辺りを見回して、とりあえず確認した。

ちらほらと酔った風の人達が目に留まる。

「気にするのはそこか」

「どういう意味ですか?」

「彼氏がいるからやめてとか言うのかと思ったからな。」

「え?あ、そ、そうですよ。私、彼氏いるんですから。気安く触らないでください」

「今更だな。」

「そもそもこうやって二人で会うのだって、、、」

「なに?彼氏に悪い?後ろめたい?」

「どっちもです。だから、やっぱりもう会いません。これ以上ゲームを続けるのもどうかと思ってます。」


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