溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
ペース乱されまくりなのは良くない。

本来の自分にならなきゃ。

流されてグズグズになってしまう。

「御手洗いに行ってきます」

東雲さんはパソコンから目を離さずに、無言で頷く。

構ったと思えば、急に冷たい反応になったり、、、

本当、よく分からない人。

デッキへ出るとすぐに携帯がなった。

着信相手は慶太。

「もしもし?慶太どうしたの?」

「あー、希、今日出張の日だからさ。ちゃんと新幹線乗れたかと思って。」

「ふふっ。なにそれ、大丈夫だよ。一人じゃないんだし。」

「、、、ん。あのさー、この間言ったことなんだけど」

なんとなく、ぎこちない。

落ち着かないというか、喉の奥に何か引っ掛かる感じ。

「うん。ずっとそのままにしててごめんね。なんか、どうしていいのか分からなくて、、、」

「いや、俺もちょっと急ぎすぎたと思って。ゆっくりでいいから、今すぐ答えが欲しいわけじゃないから。ただ、寂しくなったら一番に連絡して?困ったときも、楽しいことあったときも、頭に浮かぶのは俺にして欲しい。」

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