溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ
呆気にとられて、時間を放置してしまった。

清水の舞台から飛び降りるよりも、グランドキャニオンからバンジージャンプするよりも、今の私にしてみたら不可能この上ない。

「なに宣誓してるんですか。そんなこと時間の無駄ですよ。」

「だから、そうやって頭っから全部否定すんのはやめろ」

「処世術です。」

「じゃあ、勝負といこうか。」

なにやら悪巧みし始めた。

この状況を楽しんでる。

ここに変態の真髄を感じるのは私だけだろうか。

「内容と期間は?ルールはありますか?」

そんな私もわりとやる気に満ちてるらしい。

「簡単だ。お前がオチるかどうか。期間は、、、そうだな、クリスマスまでといこうか。ルールは特にない。今まで通りの生活してればいい。俺が好きなように動くだけだ。」

「存外、私も面白いと思いました。」

「まぁ、俺の独壇場だがな。」

ずいぶんと自信がおありで。

私だって、これまで培ってきた時間と信念がある。

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