遺書日記。
入社1日目。

紅「おはようございます。」

そう言ってドアを開ける。

誠「おはよう。君が今日から入社してくる成瀬さんですね。」

紅「はい。成瀬紅葉と申します。よろしくお願いします。」
デザイン課では、新入社員が入ってくるのは珍しい事で、デザイン課に入社してきたのは私だけらしい。

誠「前もって伝わっているとは思いますが、君にはリップティントを作ってもらいます。塗った時の付け心地から、色展開、香りやパッケージなどほとんどの事をデザインしてもらいます。分からない事があったら誰にでも聞いてください。」

紅「は、はい。」

返事はしてしまったが、どうやって作るのだろうか…?
百「机の上に資料あるわよ」

紅「あ、ありがとうございます…!えっと…お名前は…」

百「そんなに堅苦しくならないで。私の名前は菊池百合花。あなたとそんなに歳も変わらないでしょ。ぜひ親しくしてほしいわ。」

紅「ではっ…百合花ちゃんって呼んでもいい…ですか?」

百「いいけど…敬語になってる。」

紅「ごめん、突然変えるのって難しくて。」

百「まあ少しずつ慣れていけばいいわ。細かなことは私が教えるからしっかり覚えてちょうだいね。」

紅「了解っ。」
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