そろそろ鬱陶しいから好きになってやる







4月は出会いの季節とか言うけど
これに対して、私はよく思う。



「出会いの季節とは?」


「まーた、そんかロマンのないこと言ってるわ。この季節は、うちは恋の季節のことやと信じてるから。」



ロマンやら恋の季節やら色々言ってるのは
大島 夏来(オオシマ ナツキ) 幼馴染ってやつだ。

小3の頃からの腐れ縁といった方がいいか…

何故、小3からというとなっちゃんが大阪から転校してきたからである。



「…恋の季節ね」



そう言いつつも微塵も恋なんかに興味なく生きてきた
私、紗倉 琳(サクラ リン) 高校3年生


初恋すらまだ未経験なわけだ。



「そういえば、隣町の南高から若い顔受け良い先生がこっちに来るらしいで。」


「…いや、それ誰情報」



< 2 / 21 >

この作品をシェア

pagetop