もう、限界だから。〜両片想いの溺愛同盟〜
「顔、真っ赤」
「……ひゃっ」
わざと耳元で囁けば、案の定唯香は肩をビクッと震わせて。
やっぱり唯香は小さかった。
この手で収められそうなくらい。
「け、健斗、まだ外……だから」
「家の中ならいいんだ?」
「そ、れは……その」
いくら咄嗟に出た言葉だったとしても、唯香はなぜか否定しようとしないからタチが悪い。
焦った様子で、言葉を詰まらせているだけ。
期待するような態度。
単に男慣れしていないっていうのもあるのだろうが。