グリーンピアト物語~地底の皇女と地上の皇子~
 アディールは年の離れた、パティーナをとてもかわいがってくれている。

 
 パティーナはあまり喋らず、笑うことが少ない。


 可愛い丸顔で、鼻の形と口元はマロンディスと似ているが、瞳が赤く珍しいと言われている。

 ブロンドの長い髪をみつあみに結って、頭のてっぺんから結っている姿はとても可愛い。
 

 部屋の窓から外を見ているマロンディスがいる。


 ブルーのシャツに紺色のズボンとラフな格好をしているマロンディス。


 スラッとした長身になり、父ランフルクと同じくらい190㎝はあるかなりの長身になった。

 


 学校を卒業してから、マロンディスはグリーンピアト各地を回っていた。


 そんな時、南グリーンピアトで探索中に怪我をして病院に運ばれたマロンディス。


 1ヵ月ほど入院していた時、献身に看病していたのがディアンナだった。

 ディアンナはマロンディスと交際していて、婚約していると話した。

 怪我をしてマロンディスは記憶が曖昧な部分があり、判らないこともあったが、献身なディアンナに惹かれたそうだ。


 それで結婚がトントン拍子に決まり今に至る。




 ふっと、ため息をつくマロンディス。


 コンコン。


 ノックの音に虚ろな目で振り向くマロンディス。

「マロンディス、入るわよ」

 やって来たのはマロンディスの姉ジュリアル。




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