幸福論
家に帰った私は簡単にシャワーを浴びて
ベッドに潜った。


眠れたのはたったの4時間。
起きて早速準備に取り掛かる。


6時に着くと言ってたななんて
考えながら見る時計はもう既に5時半を指している。


念の為朝ごはんも用意し、待つこと20分。
朝というよりまだ太陽も登り切っていない時間から
呼び出す音が響く。


ロックを解除し、ドアを開けると満点の笑顔の弟。
せっかくの休日を潰されて
まだ不機嫌の私を置いてスタスタと部屋に入っていく。






「あーー疲れたぁーー」






ソファにどかっと座って占領している。
これが弟の静哉(せいや)。






「こっちの方が疲れてるんだからね!」

「夜行バスしんどいねん〜〜」






そう泣き言を言う彼は関西で実家暮らし。
大学2年生。


親の影響を受けることもなく
関西弁を流暢に話す。




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