『未成年』なんていらない
まるでクレーマーのように付きまとってくる音咲。
最初は聞き流していた玲眞も段々とそれが鬱陶しくなってきた。

「…生徒なんて…成瀬なんてただのガキでしょ?!あなたが相手にするような女じゃない!」

理科室を出る直前まで音咲は玲眞に生徒との恋愛は駄目だとしつこく言い続けてきた。
あまりにも煩いので、理科室の戸締りをすると玲眞はすっと音咲の目を見て、

「確かに、生徒との恋愛は良くないかもしれませんね。でも、俺は他の教師と職場恋愛する気もありません。」

とキッパリ言い切った。
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