『未成年』なんていらない
「いいか荒野。いじめはいじめる側が100パーセント悪いんだ。今度同じことをしたら保護者の方に報告するからな。」

そう言い残し、閨川はパソコンを閉じると脇に抱えて、教室を出ていった。

「……なんなの…なんで皆…」

教室に取り残された栄華は、ダンッと教卓を叩いた。

先生は仕方ない…
だって先生だから、いじめを注意するのは当たり前。
でも…なんでよ…なんでチクるのよ…
レム…



私たち友達でしょ?



栄華は、閨川に叱られた事より、レムがいじめのことをバラした事の方がショックだった。
友達だと思っていたレムが。
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