『未成年』なんていらない
「あのさあ、お前もう玲眞先生にコビ売んのやめてくんない?まじでキモいんだけど。」

ひなりを鋭い目で見下ろしながら、荒野が言った。

「わ…私…コビ売ってなんか…」

ドスッ

言いかけたひなりの腹を、荒野は思いっきり蹴った。そして、椅子から立ち上がった荒野は、その場に倒れこんだひなりの頭を踏みつけた。

「成瀬、お前さぁ、自分の立場分かって言ってんの?お前はこのクラスのクッソ底辺の三軍女なんだよ?そんなゴミ同然の汚物女が玲眞先生に釣り合うわけないじゃん。」

ねえみんな!?と、クラスメートたちに同意を求める荒野。
荒野から目をそらすクラスメートたち。
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