『未成年』なんていらない
「あなた頭悪いわねぇ。その年で暴力がいけない事だとも分からないの?私が言ったことの意味を自分に都合よく解釈したのはあなたでしょ?私は『法律違反でもなんでもしなさい』なんて一言も言ってないわ。」

「てめえ…!」

栄華が音咲を殴ろうとした瞬間、

「何やってるんだ!!」

廊下の向こうから怒鳴り声が聞こえた。
生活指導の鬼丸だ。
音咲は勝ち誇ったようにニヤリと嗤った。
栄華はチッと舌打ちをすると、こちらに走ってくる鬼丸に捕まらないよう、反対方向へ走った。
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