アイコトバ


高校3年になった私

私にも高校最後の春高バレー予選の日が来た。

あまり良い思い出はないあっけない試合だったの

あまりにも先輩の背中ばかりを見すぎて、身が入らないままの状態で試合したの。

1回戦敗退。

先輩も見にきてくれていたのに、私何してるんだろう。

恥ずかしくなって何も言えない。

先輩が近づいてきた

「お疲れ!柚瑠。惜しかったなー、ブロック弾いたボール拾えるチームそういないからな〜仕方ないよ!」


先輩の優しさに
胸が締め付けられるような感じがして
一気に涙が溢れた。

「よくやったよ!お疲れ!柚瑠!」

「...........はい、.....(グスッ)...応援あ、りがと、ございました」

「おうよ!」


本当にもう終わったんだ。

先輩も、こういう気持ちになったんだなって思った。

悔しかった

もう戻れないんだもの



こうして私の高校生活のバレー人生は終わった。
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