陽空〜甘酸っぱい恋の欠片見つけました~
春休み、朔と会える日もなかなか無かった。バイトしてるんだって…おばさんから聞いた。朔と会えない日がなんかつまんなくて、いつもスマホを眺めて朔から連絡ないかなぁとか考えてたんだ。

「あ、朔……とあの人誰だろう」

朔が手を振った相手はなんか……綺麗な女の人。バイト先の人なのかな。それとも…親戚の人とか?なんか……わからないや。気づいたら、外に出ようと玄関前まで来てた、よし、って一呼吸おいて、がちゃと出ると

「おぉ……どした?寒いだろその格好で出るのは」

朔は来てた上着を掛けてくれて、いつもの朔だってわかるでも、私には聞いておきたいことがあった

「朔、さっきの人誰なの?」

「あぁ、玲さん?バイトの先輩。この時間になっちまったから送ってくれたんだよ。どうしたの、芽衣?」

朔が下の名前で呼ぶってことは、仲がいい証拠だ。歳上の方が話しやすいのかもしれないけどさ、でも……下の名前で呼ぶって…

「めーい?おーい」

「そっか、先輩か。ごめんね聞いて。」

「いや、いいけど。お前に聞かれればもちろん教えるし。あー、彼女だって紹介しておけばよかったなー」

「いーよ。そんなこと。…ごめん、服ありがと部屋戻るね」

なんか、何も言えなくなった、、朔の中でなんとも思っていないことなのかもしれないけど私は…少し嫌だったまた朔が人気になって、私は近寄れなくなりそうで。
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