夏のソラの雪
急にこんなことを言い出す真雪を、眉を顰めて見下ろすけど、




「茶髪でただでさえ目立つのに……動き出すともっと目立つのっ。なんか、自分の思い通りに動くボールを蹴ってる姿がスッゴく気持ち良さそうで大好きっ」





それにも気付かず、真雪は楽しそうな笑顔を浮かべながら声を弾ませている。





全身がやたらくすぐったい……。




なんつーか……恥ずかしいヤツ。





俺の見た目に惹かれて食いついてくる女なら一杯相手にしてきたけど、




この手の真面目でうぶっぽいのは初めてだ。




どうやら本気で俺に好意を寄せてくれてるらしいけど、




ただ味見したいだけの俺からしてみれば、




……面倒そうな女だな。





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