約束~悲しみの先にある景色~
「でも、もう悪夢の方は克服したよー」
話の内容とは裏腹にずっと笑っている楽人さん。
けれど彼も、つい2年程前までは苦しくて泣いていたのかもしれない。
なんて、私が考えていると。
「瀬奈ちゃんも、もしかして自分の過去の夢とか見るから寝れなくなる感じ?もしそうならアドバイスしてあげるよ」
座り心地が良いベッドの上であぐらをかいてまだ枕を持っている彼は、話して、と私に話を振ってきた。
「え、………」
「大まかで大丈夫だよ。話してる途中で瀬奈ちゃん自身が怖くなったり嫌になったら、そこで話を中断してもいいから」
今思うと、彼は今日初めて会ったアイドルなのに。
信用出来るのか、彼が口が堅いのか軽いのかも分からないのに。
何故かその時の私は、彼からアドバイスを貰いたくて、口を開いてしまったんだ。
「……私、は…、小学生1年生から4年生まで、ずっと実の父親に………」
何分が経ったのだろう。
父親に何をされたのかについてどの位話したのかはきちんと覚えていない。
けれど話し終わって楽人さんの方を見ると、今までずっと黙りこくって私の話を聞いていた彼の片目から頬に向かって透明な線が引かれていたのは確かだった。
「そんなに辛い話だと思ってなくて……ごめんね。……瀬奈ちゃん、それはトユンに言ったの?」
話の内容とは裏腹にずっと笑っている楽人さん。
けれど彼も、つい2年程前までは苦しくて泣いていたのかもしれない。
なんて、私が考えていると。
「瀬奈ちゃんも、もしかして自分の過去の夢とか見るから寝れなくなる感じ?もしそうならアドバイスしてあげるよ」
座り心地が良いベッドの上であぐらをかいてまだ枕を持っている彼は、話して、と私に話を振ってきた。
「え、………」
「大まかで大丈夫だよ。話してる途中で瀬奈ちゃん自身が怖くなったり嫌になったら、そこで話を中断してもいいから」
今思うと、彼は今日初めて会ったアイドルなのに。
信用出来るのか、彼が口が堅いのか軽いのかも分からないのに。
何故かその時の私は、彼からアドバイスを貰いたくて、口を開いてしまったんだ。
「……私、は…、小学生1年生から4年生まで、ずっと実の父親に………」
何分が経ったのだろう。
父親に何をされたのかについてどの位話したのかはきちんと覚えていない。
けれど話し終わって楽人さんの方を見ると、今までずっと黙りこくって私の話を聞いていた彼の片目から頬に向かって透明な線が引かれていたのは確かだった。
「そんなに辛い話だと思ってなくて……ごめんね。……瀬奈ちゃん、それはトユンに言ったの?」