Open the door -運命の彼は日本代表?-

「遠距離なんだから、みなみが体調崩してそばに居たくても、俺はすぐに近くに行くことはできないんだ。悔しいけどな。だから、みなみは心配かけるなよ」

「うん……」

「なぁんて、みなみになら心配かけられたら本望だよ」

「もう、瑛人ったら……」


ほら、また。
沈みかけた私の気持ちを、堕ちてく前に浮上させる。

顔は見えないのに、瑛人の私の気持ちを察する能力は超能力者なのかと思えるほどに鋭い。

気持ちはどうにか持ち上がったとはいえ、遠距離恋愛だってことも、この1か月で十分すぎる程に理解できた。

毎日連絡は取れているけれど、瑛人にキスされたあの日から会うことなんて出来てない。

心の距離はどんどん近づいているって実感しているのに、実質的な距離はどうにもこうにも埋められなくって、正直歯がゆい。

まぁ、そんなこと、瑛人には恥ずかしくって言ってないけれど。

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