Open the door -運命の彼は日本代表?-
一度きちんと座り直して、姿勢を整える。
口角を最大限に引き上げて作る営業スマイル。
いつもよりテンション高めな声の調子。
「ハナエさん、またまたぁ、そんな冗談を……」
「俺はいいよ。なぁ、みなみ?」
えぇぇ!!なっ、なにを言ってるのよ?瑛人さん!!
3年間磨き続けてきたはずのスルースキルは披露されることもなく、不発。
いや、不発どころか、瑛人さんに遮られた。
持っていたボールを獲られて、爆弾をパスされた気分だ。
「うぅ……」
こんなことは、想定外。
涼しい顔している瑛人さんからのパスにどう答えればいいのか分からずに、言葉に詰まるどころか、唸ってしまった。
瑛人さんの答えに戸惑う私とは正反対の反応を見せたのは、そう、もちろんハナエさん。
少女みたいに瞳をキラキラさせて私の返事を待つ。
口角を最大限に引き上げて作る営業スマイル。
いつもよりテンション高めな声の調子。
「ハナエさん、またまたぁ、そんな冗談を……」
「俺はいいよ。なぁ、みなみ?」
えぇぇ!!なっ、なにを言ってるのよ?瑛人さん!!
3年間磨き続けてきたはずのスルースキルは披露されることもなく、不発。
いや、不発どころか、瑛人さんに遮られた。
持っていたボールを獲られて、爆弾をパスされた気分だ。
「うぅ……」
こんなことは、想定外。
涼しい顔している瑛人さんからのパスにどう答えればいいのか分からずに、言葉に詰まるどころか、唸ってしまった。
瑛人さんの答えに戸惑う私とは正反対の反応を見せたのは、そう、もちろんハナエさん。
少女みたいに瞳をキラキラさせて私の返事を待つ。