Open the door -運命の彼は日本代表?-
「夏に帰省した時、こっちで試合があったんだ。だけど、台風で延期になった。実家の様子も気になってたからチームに許可取って帰省したんだ。あぁ、あの日もこんな雨だったな」
数か月前の台風の日こと。大きな被害はなかったけれど、雨風が強かったんだっけ。
そういえば、そんな日もあったな。
なんとなく記憶には残っている。
「あの日、みなみがうちのばあちゃん送ってくれたんだよな」
瑛人さんの口調が一気に柔らかくなる。
「俺がリビングに居たら、暴風雨の中をみなみがばあちゃんを送ってくれているところが見えたんだ。自分はびしょ濡れなのに、ばあちゃんが雨に濡れないように肩からタオル掛けて傘までさして、玄関まで送ってくれただろ?」
ちらりと横目で瑛人さんが私を見たことに気が付いて、心が大きく飛び跳ねる。
数か月前の台風の日こと。大きな被害はなかったけれど、雨風が強かったんだっけ。
そういえば、そんな日もあったな。
なんとなく記憶には残っている。
「あの日、みなみがうちのばあちゃん送ってくれたんだよな」
瑛人さんの口調が一気に柔らかくなる。
「俺がリビングに居たら、暴風雨の中をみなみがばあちゃんを送ってくれているところが見えたんだ。自分はびしょ濡れなのに、ばあちゃんが雨に濡れないように肩からタオル掛けて傘までさして、玄関まで送ってくれただろ?」
ちらりと横目で瑛人さんが私を見たことに気が付いて、心が大きく飛び跳ねる。