胎動
☆☆☆

楽しい時間は長くは続かない。


学校が終わって2時間ほど経過したとき、叔母さんから電話が入ったのだ。


スマホ画面を見た瞬間、気分が暗く沈んで行ってしまう。


でも、出なきゃ。


昨日からのことを思い出すと、もう無視はできなかった。


梓に断りを入れて電話に出ると、一番最初に罵声が聞こえて来た。

「今どこにいるの! どうして家の事をなにもしてないの!!」



その言葉にうんざりしてため息を吐き出した。


あたしはあんたたちの奴隷じゃない!!


そう怒鳴り返す事ができれないいのに。


「ごめんなさい。学校が長引いてて」


自分の言葉に自分が一番驚いた。

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