もののけ会社と甘いキス。

社長の父親。


「何でそれを……?」

社長の言葉に私は、不思議に思い尋ねた。

「簡単だよ。君を蓮……私の息子に
引き合わせたかった。
そして君の記憶を元に戻して息子と一緒に
妖怪界と人間界の橋渡しになってほしかったからだよ!」

フフッと会長は、笑った。

えぇっ!?

私と社長が橋渡しに?

「ま、また、何でですか?
私が橋渡しになんか無理です」

急に言われても困る。
私にそんな力なんてないのに……。

しかし会長は、

「大丈夫だよ。君なら
月ノ宮一族の血をひき……優れた能力と魅力がある。
息子とも上手くやってくれるだろう」

「親父。何、好き勝手言ってくれるんだよ!?
そんな理由で
響に危ない目に遭わせる気だったのか!?」

それに対して社長は、激怒した。

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