もののけ会社と甘いキス。
こんな力を私が持っていたなんて!?
「くっ……さすが月ノ宮一族だな。
身動きが取れない」
闇野さんも身動きが取れないようだった。
あ、でも……今の内に。
私は、慌てて社長のところに駆け寄る。
「社長。すぐに、ここから離れましょう!!」
「響……」
私は、社長を支えながら外に出ようとした。
だが、力の使い過ぎたせいか
急に立ち眩みが
うっ……こんな時に。
「響……大丈夫か!?」
「……は、はい。」
だが、立ち眩みをした瞬間
一瞬だが力が弱くなってしまった。