かりそめ婚!?~俺様御曹司の溺愛が止まりません
「だって颯志くん、全然家に帰ってきてくれないじゃない。一週間も泊まらせてもらったのに、会えたのは初日と最終日の今日だけよ?」

そりゃそうだ。あえて避けてたんだから。

こいつが毎夜、夜這いにくることは容易に想像できたから、友人の家に泊まらせてもらっていたのだ。

とはいえ、最終日くらいは顔を合わせてやらないと可哀そうかなぁと同情心がよぎり、渋々家に帰って来たのだが……。

「お前の両親も、とんでもない飛び道具をよこしてくれたよな」

瑠莉の両親は急遽揃って海外出張へ行くことになり、家を留守にしている。

両親に頼まれて、一週間、うちで瑠莉の面倒を見ることになったのだが――。

……だいたい、高校生ならひとりで留守番くらいできるだろ。過保護すぎなんだよ。

ひとり娘とはそういうものなのだろうか。

むしろ、年頃の男がいる家に預ける方が危ないだろうに。瑠莉の両親も、本人同様、どこか抜けている。
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