恋のリハビリ ~ 曖昧な関係に終止符を
親睦会
 
「―― あの先に見える店だよな?」

「うん ――」


 って、センター街のど真ん中じゃねぇか。
 

 そう思った時

 ブブブ……メールの着信

 【 小鳥遊 律  】


 受信メールを開くと ――、


 ”清貴先輩達はまだですか? 
  席……なくなりそうなんやけど ”


 ……え
 だって、まだ30分も前


「―― 早くしないと席なくなっちゃうって、
 りっちゃんが」

「ホラっ! だから言ったろ」


 こんなに皆……張り切って来るなんて
 思わなかった


***** ***** *****


 ガラ――ッ


「遅くなり……」

「わあっ!! キヨ先輩!に 羽鳥先輩! 」

「待ってたんだよっ――!!」


 何だろう?
 この異様な盛り上がり……気後れしそう。


「さぁさぁ、お2人さんはこちらへどうぞぉ~」


 やっぱりこういう賑やかな席を仕切っていたのは、
 昔から宴会命・飲み会大好き人間の渋谷だった。

 このやたら盛り上がった状態に流されて
 2人、促されるまま席に座らせられた。  
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