ピーターパンに恋をして~親友の弟(大学生)と再開しまして~
三好ちゃんや他のメンバーと別れて最終バスに乗って家に帰れば、当たり前だけど既に真っ暗になっていた。
バスを降りると、夏の夜の冷んやりと気持ちのいい空気が頬を突き刺す。
両親逹を起こさないように玄関を開けて、自分の部屋がある2階へ上がった。
「あー、疲れた……」
自分のベッドに寝転がると、身体が鉛の様に重くなって相当気を遣っていた事に気付かされる。
合コン1つ位でこんなに疲れてしまうのか。
三好ちゃんの言う通り、知らない男の人に出会いを求めなきゃ負け組になるのかな。
先週、ダイと出掛けた時はそんなんじゃなかったのに……。て、当たり前じゃん。
「何で、比べる必要があーるーのよー!」
今頃、酔いが回ってきたのか大きな独り言と共に、小さな溜め息が漏れる。
次の瞬間、鞄に入れっぱなしだったスマホのメール着信音が部屋に鳴り響いた。