愛してるから、私を忘れて。



「もう、帰りましょう。」


「お母さん・・・。」


「ありがとうございました。」


そう言って、お母さんは私を引き連れて帰って行く。


帰りの車は、行きとは打って変わってとても重い空気が漂っていた。


「ごめんね・・・。」


「大丈夫よ。菜花なら。」


「でも・・・。」


「残りの一週間、笑顔で過ごしましょ。それが、一番幸せだわ。」


「そう、だね・・・。」


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