2番でもいいから。
〜1ヶ月前〜

やっぱり緊張するな...受験って。
あれ?わたし受験票持った?!あ、筆箱に入れたんだった...。あーもう、覚えたこと全部忘れそう。でもここに受からないと!せっかく中学から離れた高校に受験させてもらうんだし。

わたしの受ける教室はここかな?座席表は、月皇結衣...あ、あった。後ろから2番目か。
わっ、後ろの人金髪だ...。ちょっとこわいな。
「ん.....」
やば、目合っちゃった!とりあえず微笑んでおこうかって寝たわ!秒で寝たわ!え?勉強しないの?!大丈夫なの?!そしてわたしは、人の心配してる場合なの?!勉強しなきゃ!!




「それでは、始めてください。」
試験官の合図と同時に一斉に走り出すペンの音。この音がさらにわたしたちを焦りに導く。

うん、これならいけそうかな。昨日遅くまでやった甲斐あった。でも、ちょっと気持ち悪いかも。午後もいけるかな...。
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