一途な敏腕弁護士と甘々な偽装婚約

☆飲み過ぎ注意です


 あたたかい。心地良い。でも少しくすぐったい。

 なんだろう。ふわふわしたものが、 手に当たっている。くすぐったいけど、ふわふわで気持ちいい……ふわふわ?

「っ!?」

 目を開けると、晴正さんに腕枕をされている! えっどうして? デジャヴ?

 そして何故か私は晴正さんの髪の毛に触れてしまっていた。晴正さんは意外にも猫毛なのか、とってもふわふわ。黒髪に短髪で整えられているので、硬そうなイメージだったのに。

 というか、何故寝室で寝ているのだろう? そして何故、腕枕!? 目が覚めてきた。

 恐らく夜更けに帰宅された晴正さんが、私をここまで運んでくださった……?! そして隣でお休みになった結果、またもや腕枕?!

 頭をフル回転して何故こんな状況なのか推理しするが、全く予想がつかない。

(ど、どうやって運んだのかしら……。重かったに違いないです!)

 目の前の晴正さんの寝顔を見ているといたたまれなくなってきて、私はそっとベッドから脱出した。
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