legal office(法律事務所)に恋の罠
「現在、あなたに課せられるべき罪状は、身体を引き寄せたり乱暴に扱ったことによる暴行罪、頬を叩く、腹を蹴るなどによって怪我を負わせた傷害罪があります。これらはDV防止法にも抵触しますし、それ以外にも別れを告げられた後の付きまとい行為によるストーカー防止法にも抵触しています」

和奏は表情も変えずに淡々と言葉を繋ぐ。

「しょ、証拠はあんのかよ?」

「莉音さんの自宅周囲にカメラを仕掛けておりました。また、我々の事務所が委託している興信所からの証拠写真もありますよ」

目の前に差し出された写真や報告書を掴むと、男がビリビリに引き裂いた。

そして、和奏に向かって拳を振り上げる。

そこにすかさず割って入った湊介が鍛えられた腹筋で拳を受け止めていた。

「ああ、更に証拠隠滅と弁護士秘書への暴行罪が加わりましたね」

ニヤリと笑う和奏の後ろのドアが開き、スーツを着たキャリアウーマンと警官がなだれ込む。

「仲川将生、暴行罪その他の容疑で署に連行します。」
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