「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
ー♪♪〜♪♪〜♪♪〜♪♪〜…

その時、俺の携帯が鳴った。
見ると"レナさん"からで、俺はすぐに出た。

「レナさん!?」

『成功オメデトウ。明日ノ13時二、
彼女ヲ解放スルヨ。』

誘拐犯からだった。

「待て!今からぢゃないのかよ!?」

すると誘拐犯は思いもよらない事を言った。

『ダメダ。モウ眠イ。
CSS事務所デ全員待ッテロ。』

ーガチャ。…ツーツー…。

…………はぁ??

眠い……だと??!

「ふざけんなぁ!!」

誘拐犯のふざけた発言に、俺はつい携帯を投げてしまった。案の定、画面がひび割れる。
確かに時刻はもう0時を過ぎているが、とても犯罪をやる人間の発言とは思えない。
< 74 / 100 >

この作品をシェア

pagetop