「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
「ごめんね…私、キツく言い過ぎちゃった。」

「ううん。ネイルサロンでレナさんのビジョンを視たんだ。成長して欲しいって…俺、まだまだ子供でごめん。」

俺の頬を両手で撫でたレナさんの目には、
薄らと涙が滲んでいた…。

「私は昔も今もこれからも、遥斗だけを好きなの。
だから、疑われた時悲しかった。」

「俺も疑った自分に嫌気がさした。
レナさん俺、"EDEN"に潜入捜査して良かったと思ってる。エレナってキャストがいたんだって、昔。」

レナさんは当時の源氏名を俺の口から聞いて、恥ずかしがっていたが、潤んだ瞳で俺の話を聞いてくれてる。
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