壊れそうなほど。
「インターン、お疲れさま」

「ありがとう」

ジョッキをカチンと合わせ、さっそく口に運ぶ。キンキンに冷えたビールが喉を勢いよく流れて、ようやく身体の熱が少し引いてきた。

「で、どうだった?」

「うーん。よくわかんない。とにかく緊張して、とにかく疲れた」

大学3年生のわたしは、就職活動真っ只中。せっかくの夏休み、サマーインターンシップに参加して、5日間の日程を今日ようやく終えたところだ。

ちなみに、再来週もまた別の企業のインターンに参加する予定。

「そりゃそうか、たった5日じゃ社会科見学みたいなもんだよな。次もコンサル系?」

「ううん、次は外資の銀行」
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