君と近づく春



「いや、瑛人がどんなトスでも上手く打ってくれるからそう見えるだけだって。坂田さんの方がよっぽど正確だよ」


山ノ井くんはそう謙遜している。


ちらりと仙崎くんの方を窺うと、彼は部活の先輩らしい人に絡まれていた。



「ちょっと、やめてくださいよ!」



部活生らしい姿を初めて見たので新鮮。



今日だけで彼の色々な表情だったり姿を知れた。


私はそれだけで満足だった。

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