恋かもしれない
「何だか、夢のような一日だったな」

アートアクアリウムもスフレオムレツも松崎さんの家も。

けれど、腕の中にあるものが、現実に起こったことだと主張してくる。

頂いた二冊の本をぎゅっと抱きしめた。

まさか、教えてもらえることになるなんて、思ってもいなかった。

頑張ってしっかり勉強しよう。

決意も新たに家に入った。

その夜、お風呂から出ると、松崎さんから『おやすみ』のラインが入っていた。そ

れを見ただけで、胸が温かくなる。

誰かと繋がるって素敵なことだ。

私もお休みの挨拶を返した。

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