幸せの華
｢皆からほのかに血の匂いがした…。
その…皆は…｣


皆から血の匂いがするのはそれもそうだ。
昨晩それぞれ婚約者と吸血を済ませたばかりなのだから。
蓮華と心華はまだ自己紹介をしていない事に気づき皆は自己紹介をした。
そして改めて麗華が名乗り微笑んだ麗華に魅力された。


｢皆は…その…ママの事を知ってる？｣


そんな麗華の問いに答えていいのか悩む蓮華と心華。
そんな中楓だけが問いに答える。
その答えに麗華は寂しそうな顔をするのを見ていられなく優は口を開いた。

｢場所は分かりませんが昔1つだけ聞いた事があります。｣

と。

蓮華と心華も吸血鬼の集まり。
皆が知っている事。
禁忌を犯した時、30回目の生誕の迎えの事、それらを伝えていいのか正直分からなかった。
でも伝えなくてはならない事だと優が判断し伝えた。
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