幸せの華

｢黒瀬、こっちこっち｣


そう少女に話しかける1人の男。
その男に近寄る少女。


｢お前が黒瀬な。俺が今日からお前の担任だ。よろしく｣
｢黒瀬麗華です、よろしくお願いします。｣
｢今からホームルームだから一緒に教室行くぞ｣
｢はい｣


担任と名乗る男に着いていく少女。
職員室から教室に向かう途中少女にとっては知りもしない世界を担任から聞かされた。


｢この学校は男女共にトップの人間がいる。
男は“蓮華”、女は“心華”それぞれ暴走族のグループの名前だ。｣
｢蓮華…心華…｣


少女の顔が青ざめく。


｢蓮華と心華はそれぞれ5人のみのグループ。
ただ力としては西日本No.1だ。｣



少女は震えが止まらない。
ただそんな少女に構わず話をする担任。