幸せの華

｢理央、1パックって嘘だろ｣

そう言いながらパックを渡す。

｢あー、バレちゃった？
今日多分20パック位消費してるかも。｣
｢1日パックは本来7つまでのはずだ。
お前も早く婚約者見つけろよ。パックの血に依存すると後戻り出来なくなるぞ？｣
｢分かってるわよ…｣


そう言いつつも血を飲む理央。
心華のリビングでは各自それぞれ血を飲んでいた。
本来男が血を飲むって言うような想像があるようだが吸血鬼は女の方が理性を保つ事が苦しく、すぐ喉が渇き無差別に襲ってしまうのだ。
それを防ぐための婚約者である。
男はそこまで喉の乾きがないが1度来る乾きが女の倍である為その時摂取する血の量は婚約者を殺しかけないほど飲んでしまうのだ。